「痛くねぇか?」
「大丈夫だ」
ベッドに腰掛けた聞仲の前に跪くと、飛虎はゆっくりと包帯を解いていった。

聞仲の白い脚は、見たところ正常なようだ。
「本当に大丈夫なのか?」
「くどい!」
「なら、触るぞ」
滑らかな皮膚に恐る恐る触れる。痛みを感じている様子がないので、強めに押してみた。
「大丈夫みたいだな」
「だから言っただろう」

−治るまで我慢したんだから・・・

飛虎は聞仲の細い足首を掴むと、そっと足先にキスをする。
「ばっ・・・何するっ」
聞仲は驚いて顔を紅くする。しかし、足を動かすと、飛虎の顔面を蹴ってしまいそうだったので一瞬躊躇った。
その躊躇いが彼の隙となってしまった−

「っつ」
両足首を高く持ち上げられ、体勢を崩す。ベッドに背中から倒れこんだ。
飛虎は持ち上げた右足に舌を這わせる。足首から脹脛にかけて舌先で時折つつくように。
「あ・・・やめっ」
ここ数日、空気にさえ触れてない皮膚はより敏感に反応する。
弱い電流が走るような感覚に足の力が抜ける。
飛虎の手が上着の中に侵入し、肌を撫でまわす。
肌の滑らかさを楽しみながら、覆い被さるように聞仲をベッドに押し付ける。
「なぁ・・・いいだろ?」
熱い息を耳元に吹きかける。紅く染まった耳朶から、首筋へと軽く唇を這わせる。
もう限界だと、囁かれて大腿部に飛虎の下腹部を押し付けられた。衣服の上からも頭を擡げたそれを感じ取れる。
自分の足が治癒するまでキスくらいしか飛虎は求めなかった。
大腿部に押し付けられた熱で、聞仲は自らの中にも飛虎を欲する感情があることを感じ取った。
内部から湧き上がる熱に浮かされるように、飛虎を抱き寄せた。

「私も飛虎が欲しかったみたいだ」



衣服を半ば剥ぎ取るように脱がせあって、再びベッドに倒れこむ。
暫くぶりの素肌。
互いの背に腕を回して、足を絡ませて
身体全体で触れ合って
額をつけて、微笑み合って

深い口づけを交わして−


痕がつくほど強く吸い上げる。
透明感のある白い肌についた印に飛虎は満足する。
抵抗する気は一切なく、寧ろ交合を望んでいる聞仲の身体に愛撫を施す。


張り詰めてきた聞仲の欲望本体を掌で包み、軽く擦り上げる。
直接的な刺激に耐え切れず、聞仲は無意識で飛虎の身体を突っぱねる。
「あっ」
飛虎は力の抜けかかった聞仲の腰に腕を回し、くるっとうつ伏せにさせる。
立ち上がった欲望が、自らの身体とベッドに圧迫され、思わず聞仲は腰を浮かせる。
「そのまま腰あげてろよ」
飛虎に囁かれて、聞仲の耳が更に赤くなった。

飛虎は白い背筋になぞる、少し持ち上げられた双丘を掌で揉む。
開かれる感覚を堪えようと、聞仲はシーツに顔を埋める。
恋人の目に、全てが晒されていると思うと恥ずかしさで息がつまりそうになる。
聞仲は息を詰め、シーツを握り締めた。

飛虎は両手で双丘を割り開き、顔を寄せる。
秘華を綻ばせるために軽く舐め、潤いを与える。
ローションやクリームを使えば早いが、聞仲もその気がある時はじっくりと時間をかけて堪能することにしているのだ。
彼の聴覚から刺激しようとわざと音をたてて、華を舐める。
舌先を侵入させ、締め付ける内壁を味わう。
押さえがちな聞仲の調べをうっとりと聞きながら、飛虎は丹念に作業を続ける。
彼が顔を上げる頃には、聞仲の華芯は更なる刺激を求めてひくつきはじめていた。
濡らした指を挿入すると、根元まで割と楽に入っていった。

加えられた刺激に聞仲が緩やかに腰を動かす様子に飛虎は薄い笑みを浮かべ、指を引き抜く。
かわりに、己のものを宛がう。

充分に硬度を増し、濡れた自身を見て、飛虎は苦笑する。
何の直接的な刺激を加えられたわけでもないのに−
恋人の声と裸体に欲情している自分に


「あつい・・・」
押し付けられた熱量に、聞仲がかすかに声を上げる。
飛虎はゆっくりと己を進める。
「俺も熱い・・」
飛虎の声も掠れている。
「お前の中、すごくあつい」


飛虎は聞仲の細腰に回した腕を上手に動かして、胸元や滑らかな腹部の肌触りを楽しむ。
緩やかに突き上げを繰り返しながら、聞仲自身にも手をかけ、軽く握る。
滲み出る液体を塗るつけるように、後ろの双のものを掌で包み込む。
聞仲が達する。
その締め付けで飛虎も達したが、一度きりで身体を離す気は飛虎にはさらさらなかった。




「もう・・・」
離して欲しいと意を込め、聞仲は覆い被さっている飛虎を押しのける仕草をする。
三度目の絶頂の余韻、ふたりの下半身は粘りある液体で繋がり、聞仲の下肢は秘華から溢れた精で濡れている。
「まだまだ・・・もうちょっと付き合えよ」
眉を寄せ、左右に頭を振る聞仲。飛虎はうまく唇を捕らえ、深く口づける。
同時に精を放ったばかりの聞仲自身に愛撫を加える。
弱弱しく聞仲はもがく。
しかし、息苦しさと飛虎に与えられる足先から這い上がるような快感に負け、全身の力が抜けてしまう。

−そして流されてしまうのだ。







「ん・・・」
聞仲は意識を取り戻した。ともすれば落ちそうになる瞼を開け、現状を把握。
暑い、と思ったら飛虎の腕の中に抱き締められていた。
逃れようと気だるい身体を必死で動かすが、飛虎の腕はびくともしない。
「聞仲〜」
「あつい・・・やめろっ」
飛虎が顔を摺り寄せてくる。自分の言葉に反応せず、すぐに動かなくなったことから、飛虎は寝ているようだ。
眠っているくせに、自分を繋ぎとめて、少しでも離れようとすると擦り寄ってきて−
聞仲は苦笑いする。

「そんなことせずともどこにもいかないのに」

そして、聞仲は再び目を閉じた。



◇◇終◇◇



◇東儀より一言◇
以前に白様からいただいた「私をスキーに連れてって」の後日談を、さくらんうさ ぎ様が書いて下さったもので、うさぎ様本領発揮の力作です☆当サイトに、こんなら ぶらぶえろえろvな逸品をありがとうございましたvv(嬉)
うちの管理人共はエ○が全く書けないので(汗)本当にもう嬉しいです♪しかし、飛虎ってば、 本当に聞仲様思いですね☆その分反動がすごいようでしたが…(苦笑)
「偉いよ飛虎!我慢してたんだ(爆笑)」と言ったら「白さんの所の飛虎だから。うちのなら 怪我してようが押し倒してますね」というお返事が…(笑)はい、おそらく私の飛虎もそうだと 思います(^^;)<でも最後までいかないのだ…;
なにはともあれ、聞仲様の怪我も治って良かったです^^ごちそうさまでした☆

◇流より一言◇
さくらんうさぎ様が掲示板で「続きを…」と呟いていた時、「続き…続きがあるの!?」と 喜んで、さり気なく(?)読みたがっていましたが、本当にもらえる事になって非常に嬉しいですv
ウチのサイトに不足しているらぶらぶえろえろvを補ってくれてありがとうございますvさすがは えろマスターのさくらんうさぎ様(^-^)
それにしても私は飛虎が我慢してた事よりも、我慢の後なのに暴走しなかった辺りに聞仲様への愛を感じますv
偉いよ飛虎!でもその分良い目にあえたみたいだけどね…もしかして確信犯?(笑)



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