ESFP型:人生は一度しかない


16のタイプの中で、ESFP型がいちばん今を大切に生きる。
「いまやって、つけは後で払う」をモットーにしがちである。
ES型なので、「明日の百より今日の五十」主義の典型といえる。
ISFP型は型が入っているので、行動を起こす前に少しは考えるが、ESFP型は型なので、まず行動を起こして、すぐに目に見える結果を出したがる。 すぐに行動に移すので、「軽はずみ」「異常に活動的」「自己中心的」などマイナスのレッテルを貼られてしまい、実際にはそうでもないのに、そのとおりだと思われかねない。
ESFP型がいると、気分が高ぶり前向きな気持ちになれるが、ペースを合わせようとすると、疲れて息切れしてしまう。
ESFP型は男性も女性も、「誰も真に受けてくれない」としょっちゅう嘆いている。 このタイプの特徴は、「子供の扱いがうまい」とか「人に尽くして喜んでいる」とか「争いを好まない」といったように、いわゆる男らしい性格というよりは女らしい性格とみなされる。 だからESFP型の男性がこうした傾向を見せると、男らしさを疑われてしまう。
唐突に早口で話すので、一見がさつに見られるが、実際には人の気持ちをくんで気配りをするタイプである。
ESFP型はくつろぐときも「何かをして」いないと気がすまない。 ESP型というのは、一人でいたり、ものを考えている時間があまり長いと、一足飛びに悪い結論を出してしまう。 だから、「何かをしている」ほうが「何もしないでいる」よりいいのである。
ほかのタイプの人にはくつろいでいるとは思えないほどあれこれ活動するが、ESFP型にとっては、それは楽しい気晴らしになるだけでなく、「いつもやりたいと思っていた」いろいろなことをやるチャンスなのだ。 週末をのんびりと過ごすために海辺に行っても、結局は面白そうな店を片っ端からのぞいたり、友人へのプレゼントにしようと貝殻を集めたり、あれこれと動き回ってしまう。

親子関係


あれもこれもと手を広げるタイプのESFP型の親は、リトル・リーグの練習からダンス教室、集会の集まり、家庭料理のタ食と、ひと晩にあれもこれも詰めこんで子どもにやらせようとする。 それはそれで楽しいのだが、盛りだくさんすぎて散漫な感じになり、結局、中途半端に終わってしまうので、子どもは自分を責める。親のほうは手を広げすぎているつもりはなくても、とくに違うタイプの子どもにはそう感じさせてしまう。
ESFP型の親は子どもに競わせるのが好きなようだ。 「いまを生きる」のが大事だと思っているので、子どもたちの活動をほかの親たちと見物しているよりも、自分も子どもたちの仲間に入るほうを好む。
だから、ESFP型の親は近所の子どもたちのあいだでは人気者になるが、わが子からは「お父さんはぼくのことをほったらかしで、いつもぼくの友達と遊んでばかりいる」と思われがちだ。
だが、ESFP型の親との暮らしをつまらないと感じている子どもでも、その温かく支えてくれる気楽なやり方を悪くは思わないだろう。 この気楽な性格の欠点の一つは、あまり制限や指示をせず、しつけもしないので、型のような違うタイプの子どもにはフラストレーションになるところだ。
ESFP型の子どもは、理解してもらうのに苦労する。芸人、ダンサー、清掃作業員、電車の運転手など、毎日違う人物になりきって遊ぶ。 だから、活発すぎると見られるし、しょっちゅうほめてもらいたがる。 必ずしも親がよいとは思っていない遊びだが、ひとり遊びできる点がプラス面である。

適 職


ESFP型の適職:
    受付係
    販売員
    宗教関係の仕事
    教師(幼稚園やコーチ)