ISTJ型:やらなければならないことはする |
責任感から「なすべき」行動をするタイプである。 内向的なのだが、対人関係では責任感から、人付き合い、お喋りなど、その場にふさわしく振舞うすべを身につけている。 おかれた立場によっては社交的に振舞うので、ときとして外向的だと誤解されることもある。 だが、誤解してはならない。このタイプの内向的な人は、状況によっては、本来の内向的な性格を変えずに、外向型の衣をまとうことができるのだ。 やはり、I型とT型とJ型の性向を持つINTJ型と同じで、学校でも職場でも人よりぬきんでた優等生になり、級長やプロジェクトの責任者や地域社会のリーダーに祭り上げられることが多いーいずれもI型の柄にも合わないと思われるが、そうではない。 「なすべきことはする」と、責務を果たしているだけなのだ。 今日の社会では、T型の女性は流れに逆らって泳ぐはめになるが、とりわけISTJ型の女性はそうだ。 このタイプのやむにやまれぬ責任感の強い性格は、天晴れなものではあるが、伝統的な「女らしさ」に真っ向から反する。 しかも、根は伝統を守るタイプなので、従来の女らしい役割と客観的で計画的な(TJ型)性格とのバランスを取ろうとして、内面に葛藤を生じる。 それにひきかえ、ISTJ型の男性は、このタイプの持ち前の性格に「うってつけ」なので、ときとして「見るからに男性的なタイプ」といわれてしまい、あまり女性から好まれない。 ISTJ型は,家事を要領よく手早く行い、家の中はきちんと片付いている。 休暇をはじめ家族と過ごす行事をことのほか大事にし、経費を惜しまず、必ず都合をつける。 ほかのタイプの家族が足並みをそろえられないとがっかりしたり、気にしたりする。 伝統を守る生真面目な行き方がその家庭や外見に表れる傾向がある。 ISTJ型の家を外から見ると、それがよくわかる。 庭は落ち着いた色に塗られ、自転車やおもちゃなどが散乱しておらず、控えめだが趣味のよいたたずまいである。 なにもかもあるべき場所にある。 |
親子関係 |
ISTJ型の親は生涯、親としての責任をまじめに果たす。 子どもにまた配偶者にも 規則や決まりを課し、文句もいわずに従うことを期待する。 親は親、子どもは子どもと、役割をはっきり決め、それぞれにふさわしい責任があると考える。 時間をむだづかいさせないために、週末に子どもたちがやるべきことをあてがうことも珍しくない。 怠け心には悪魔がしのびこみ、「誠実に働く」のがみんなのためだというのだ。 くつろぐ時間までスケジュールに入れ、きちんと休む。 ISTJ型の子どもも同じだ。 宿題は遅れずにきちんとやり、総じて優等生である。 寝室はきれいに片づいているし、食事の時間に遅れたりしない。 子どもは「こうあらねばならぬ」と決め、親子のあいだにはっきり線を引いている。 タイプの違う家族が規則や決まりを守らなかったり、親をはじめ目上の人物のスケジュールに合わせなければならないと、ストレスを感じる。 結局は、折れておとなに従うのだが、かなり不快感を見せる。 その不快感は、おとなが責任をもって自分の役割を果たしているかどうか試しているのだ。 |
適 職 |
ISTJ型の適職:
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